レンゴーは景気敏感株?パルプ・紙セクターの本質と投資判断

2025年6月

レンゴー(3941)を1株購入


🗓 購入日:2025年6月4日
📌 銘柄:レンゴー(3941)
💰 購入価格:1株 744円

💵 年間予想配当:1株あたり30円
💰 年間配当合計:30円(1株)×4株=120円
🎁 株主優待:なし
🗓 権利確定月:3月、9月
📉 配当利回り:4.11%

セクター:パルプ・紙
景気影響:景気敏感

「パルプ・紙セクター」が景気敏感株とされる理由と注目銘柄


パルプ・紙業界は、ティッシュや段ボールなどの生活に欠かせない製品を扱うため、一見すると「ディフェンシブ(景気に左右されにくい)」な業界に見えるかもしれません。

しかし実際には、配当管理アプリや証券会社の分類でも、「景気敏感株」として扱われるのが一般的です。
その背景には、業界特有の収益構造と外部要因への強い依存があります。

パルプ・紙が景気敏感株とされる3つの理由

法人依存型の需要構造

段ボールや印刷用紙などは、BtoCではなく企業向け需要(BtoB)が中心です。
たとえば、ネット通販が活発なときは段ボールの需要が増えますが、景気が悪化すれば物流も停滞し、需要は一気に減少します。

原材料とエネルギーコストの変動リスク

製紙業は、パルプや重油・電力といった資源価格の影響を強く受ける業種です。
資源高や為替の変動は直接コストに響くため、外部環境に大きく業績を左右されます

設備産業ゆえの固定費の重さ

紙を大量に生産するには、大規模な製造設備が必要です。つまり、稼働率が落ちれば即赤字になる可能性もある、固定費が重い業界
景気が冷え込むと工場稼働が下がり、業績に直結します。

全体は景気敏感。でも、波が小さい企業もある


とはいえ、すべての銘柄が極端に景気の影響を受けるわけではありません。
たとえば、家庭用製品に強みを持つ企業や、顧客層が食品・日用品など景気変動の少ない業界である企業は、相対的に業績の安定性が高いとされています。

また、海外展開が進んでいる企業や、バイオマス発電など非紙分野に進出している企業も注目です。

注目のパルプ・紙銘柄(配当狙い向け)

レンゴー(3941)

段ボール大手。中期経営ビジョン「Vision120」で海外戦略や環境対応に力を入れています。業績の安定度は比較的高めで、配当利回りは3〜4%台が多いです。

王子ホールディングス(3861)

国内最大手。海外売上が高く、包装材や機能材など多角化が進んでいます。エネルギーコストや為替の影響を受けやすいものの、グローバルな安定感があります

日本製紙(3863)

バイオマスや新素材分野への挑戦を進めている企業。現状は利益変動が大きめで、景気に左右されやすいが、将来性に期待する投資家向けです。

レンゴーのまとめ


パルプ・紙セクターは、見た目以上に景気の影響を強く受けるセクターです。
特に、原材料コストと法人需要に業績が左右されやすいため、「ディフェンシブっぽい」と思い込むのは危険です。

配当を目的に投資する場合でも、「どんな紙を」「誰に売っているのか」を意識して、業績の波が小さい企業を選ぶことがカギになります。



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