エステー(4951)を1株購入
🗓 購入日:2025年6月11日
📌 銘柄:エステー(4951)
💰 購入価格:1株 1,496円 × 1株=1,496円
💵 年間予想配当:1株あたり44円
💰 年間配当合計:44円×3=132円(1株)
🎁 株主優待:なし
🗓 権利確定月:3月、9月
📉 配当利回り:2.92%
セクター:化学
景気影響:景気敏感
地政学リスクが高まるときに静かに売れる企業
地政学リスク(Geopolitical Risk)とは、国際的な政治的緊張や地域紛争、資源の供給不安、政府の政策変更など、国境を越えて起きる不安定な要因によってもたらされるリスクのことを指します。
たとえば、戦争や紛争(ロシアとウクライナの対立)、貿易戦争や経済制裁(米中の関税合戦)、資源の奪い合い(エネルギー・鉱物など)、政変やクーデター、そしてCOVID-19のような国際的な感染症拡大などが該当します。
これらのリスクは、世界の経済や貿易、投資環境に大きな影響を及ぼすため、企業や投資家にとって無視できない存在です。
世界が不安定になるとき、人は「家の中の平和」を求めます。
「ミサイルが発射された」「重要鉱物の輸出が規制された」「感染症が再拡大」
こうしたニュースが流れるたびに、マーケットでは資源株や防衛関連株が激しく動きます。
けれど、生活者の視点は少し違います。
「せめて、家の中だけでも安心して過ごしたい」と感じたとき、思わず手に取りたくなる商品があります。
それが、エステーの「消臭力」「ムシューダ」「米唐番」など、暮らしに密着した製品たちです。
コロナ禍で売れた 空気の安心
エステーは、一見すると地味な日用品メーカーに見えるかもしれません。
しかし実際には、目に見えない不安に向き合い、商品で応えてきた生活密着型の企業です。
たとえばコロナ禍では、消臭剤や除菌スプレー、空間除菌グッズといった商品が注目されました。
家庭内で「清潔」や「快適」を保つために、エステーの製品が飛ぶように売れたのです。
とくに、ニオイや湿気といった、見えにくく、でも気になる悩みをカバーしていた点が、巣ごもり需要とうまく合致しました。
米不足や古米流通で意外な商品が売れている
2024年のタイやインドの干ばつをきっかけに、コメの輸出規制が相次ぎ、日本でもコメの調達事情が不安定になりました。
その影響で、現在は市場に古米が多く出回っています。
古いコメは傷みやすく、虫やカビのリスクが高まります。
そんななか、注目されたのが「米びつ用防虫剤」です。
エステーの「米唐番(こめとうばん)」は、もともと長年販売されていた定番商品で、テレビCMでも何度も目にする機会がありました。
消費者の中では「コメを守る=米唐番」というイメージがしっかりと定着していたのです。
だからこそ、「古いコメが増えている」と気づいたときに、自然と米唐番が選ばれました。
広告と商品がうまく連動した、好例といえるでしょう。
エステーは「生活防衛」のプロ企業
エステーは、まさに「生活防衛」のプロ企業です。
地政学リスクのような大きな不安が世界を覆うとき、人々は「日常の安心」を守ろうとします。
そのとき自然と選ばれるのが、エステーのような存在ではないでしょうか。
武器やエネルギーではなく、ニオイ・湿気・虫といった日々の敵に備える。それを静かに、しかし確実にやってのけるのが、この企業の強みです。
投資家の目線で見ても、エステーは注目に値します。
派手な成長はありませんが、生活必需品をベースにした堅実なビジネスモデルは景気に左右されにくく、安定した配当も魅力のひとつです。
世界が揺れるとき、その裏側で静かに売り上げを伸ばしている。
エステーは、「生活防衛銘柄」という言葉がしっくりくる企業だと感じます。
エステーのまとめ
エステーは、暮らしの中にひっそりと存在しながら、社会の不安にしっかり応えてきた企業です。
コロナ禍、コメ不足、異常気象、感染症……どんな場面でも、「家庭内の安心」を支えてくれる強さがあります。
今後も注目されるテーマである「生活防衛」という視点から見ると、エステーの価値はますます大きくなっていくかもしれません。
見慣れたパッケージの裏にある、企業としての底力。
あらためて、注目してみてはいかがでしょうか。
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